結婚指輪が抜けなくなった!対処法は?消防署へ行った方がいいの?

結婚指輪や婚約指輪を日常的につけていて、気がついたらきつくて抜けなくなっていた。ということもめずらしくありません。

 

ここでは指輪が抜けないときの対処法をご紹介します。いざという時に焦らないように参考にしてみてください。

結婚指輪が抜けないときの対処法

結婚指輪が抜けなくなったときは、まず気持ちを落ち着かせることが大切です。

 

むやみに力を入れすぎると、指を傷つけたり指輪を変形させてしまうおそれがあります。少し時間をかけて指が自然に落ち着くのを待ちながら、血行を促す方法や潤滑剤など適切なアプローチを検討してみましょう。

 

万が一、指が痛み始めたり、腫れがひどくなってきたと感じた場合は、無理をせずに専門家へ相談しましょう。

 

まずはセルフケアで結婚指輪を外すための方法をいくつかご紹介します。焦らずゆっくりと試してみましょう。

むくみが少ない時間帯に試してみる

一日の中で指のむくみが少ない時間帯は夕方です。特に冬の夕方がおすすめ。

 

指輪がきつく感じて抜けないときは焦って無理に抜こうとせずに、むくみが少ない時間帯を狙って一度試してみてください。

 

もし昼間に試す必要がある場合は、十分に手を休ませる時間をとってから外すようにすると効果的です。無理に引っ張るより、一度指を高く上げて血液を心臓に戻し、少しでも指のむくみを和らげておくと、スムーズに外れるケースもあります。

石鹸やオイルで滑らせて外す

外しにくい指輪を滑らせやすくするため、石鹸の泡やハンドクリーム、クレンジングオイルを使う方法です。

 

指輪と指の間に潤滑剤が入ることで、摩擦が減り引っかかりが軽減されます。特に滑りやすいオイル類を使うときは、ゆっくり指輪を回転させながら少しずつ引き上げるようにするのがポイントです。

 

ただし、力を入れすぎると皮膚を傷つけることもあるため注意が必要です。こまめに様子を見ながら、指輪がスムーズに抜ける位置や角度を探ってみてください。

糸とクリアファイルを使って外す

次は糸やクリアファイルを使う方法です。

 

〈用意するもの〉
・クリップまたはクリアファイル
・リボンまたは糸(1mほど)
・はさみ

 

やり方は皮膚科さんが投稿しているこちらの動画がわかりやすいので参考にしてください。

 

「この方法で抜けました!」というコメントも多いのでぜひ試してみてください。

動画内ではリボンを通すときにクリップを使用していますが、指輪と指の間にクリップを通す隙間がない場合はクリアファイルを使うとスムーズです。

 

〈用意するもの〉
・クリアファイル
・リボンまたは糸(1mほど)
・はさみ
・セロテープ

 

 

第三者に手を貸してもらう

石鹸やオイルなどの道具を使ってみても抜けない・・そんな時は、自分だけで何とかせずに、誰か他の人に手を貸してもらいましょう。

 

自分で抜こうとすると、抜けない焦りもあり、どうしても力んでしまいますよね。第三者に手を貸してもらうときに意識することは「力を抜くこと」。指輪をしている指をピンと伸ばさずに力を抜き深呼吸をしましょう。そうすると石鹸やオイルなど同じ方法を試しても抜けることがあります。

 

指のむくみが原因のときに試してほしいこと

指のむくみが原因の場合の対処法

一時的なむくみが原因だと考えられる場合は以下の方法を試してみてください。

 

●手を高い位置にあげる
手がむくんでいる時は、心臓より高い位置に挙げるようにしましょう。重力の影響でむくんだ水分を分散し、心臓に戻すことでむくみ改善を促します。

 

●身体を温める
40度前後のお湯の中に手を入れて10〜20分程度温めてください。血流が良くなりむくみ改善を促します。

 

●ツボ押しをする

むくみに効果的なツボがあるのはご存知でしょうか。深呼吸できるくらいの力加減でツボ押しをすることでむくみ改善を促します。

〈ツボ押しの場所と手順〉

・合谷(ごうこく)

手の甲側で親指と人差し指の骨が交わったところに位置するツボが「合谷(ごうこく)」です。反対の手の親指と人差し指で挟むようにして3~5秒ほど痛気持ちいくらいの力で押しましょう。

 

・井穴(せいけつ)

爪の生え際の両端に位置するツボが「井穴(せいけつ)」です。井穴は、反対の手でつまむように刺激をしてみましょう。それぞれの指を10回ずつ押してみましょう。

 

・労宮(ろうきゅう)

手のひらの真ん中に位置するツボが「労宮(ろうきゅう)」です。手を握ると中指の先端が手のひらに当たるところです。労宮は、反対の手の親指の腹で、3~5秒ほど痛気持ちいくらいの力で押しましょう。

 

 

●グーパー運動をする

〈グーパー運動の手順〉

・椅子に座って背筋を伸ばした状態で両手を前に出す

・両手をグーにして強めに握り5秒キープ

・両手をパーにして少し指を外側に反らせるようにして5秒キープ

この動きを10回繰り返し、手がポカポカ温まってきたと感じたらOK!

 

 

●マッサージをする
・指の付け根から指先までさすったり揉んだりする。

・指を反対の手で掴んで、外側にねじる

・親指の下の手のひらの膨らんだ部分を揉む

 

指輪は回るけど抜けないときに試してほしいこと

指輪が回るものの、抜けないときは関節部分で引っかかっている場合や筋肉の発達により引っかかっている可能性が高いです。

 

・指をポキポキと鳴らす癖があり、関節が太くなった
・仕事や趣味で指をよく使い筋肉が発達した

 

など、心当たりがある人は以下の方法を試してみてください。

指輪は回るけど抜けない場合の対処法

・指輪を手のひら側から手の甲側に押し上げながら少しずつ第二関節まで持ってくる

・第二関節まできたら軽く指を曲げる

・指を曲げた状態で、指輪を手のひら側から手の甲側に押し上げシワの上を通るイメージで前後に動かしながら抜いていく。

 

この時も、オイルなどでなるべく滑りやすい状態で行うとより抜けやすくなります。

 

結婚指輪が抜けなくなる原因

結婚指輪が抜けなくなるのには、さまざまな原因があります。一般的にはむくみや体型の変化が多いですが、まれに指輪自体が変形してることが原因で抜けないこともあるため注意が必要です。

むくみ

顔や足に感じる方が多い「むくみ」。実は気が付かない間に手や指もむくんでいる場合があります。

 

むくみの原因は、水分や塩分の摂りすぎ、飲酒、睡眠不足、自律神経の乱れ、長時間同じ姿勢を続けているなどさまざまです。日常生活のリズムが乱れている場合は特に注意が必要です。

むくみが原因であれば、前述したむくみ解消方法で対処できます。

体型の変化

妊娠や加齢、食生活の変化による体重増加などで指まわりのサイズが変化し、結婚指輪がきつくなることがあります。

 

もし指輪のサイズが合わなくなってきたと感じた場合は、早めにサイズ直しや測り直しを検討しましょう。定期的に指輪のクリーニングに行くことでついでにサイズ確認もできるのでクリーニングの習慣をつけましょう。

 

体型の変化が原因の場合はダイエットをしながら抜けるのを待つのも一つですが、手がしびれる場合やうっ血している場合は病院を受診しましょう。

指輪の変形

むくみや体型の変化が原因だと思っていたが、実は指輪が変形して抜けない。なんてこともあります。

 

結婚指輪に使われているプラチナやゴールドは丈夫で硬いイメージですが、強い衝撃が加わると変形してしまうことがあります。

 

指輪が回るくらいゆとりがあるのに抜けない場合は変形している可能性があります。気になるときは、指輪を購入した店舗や修理専門店で確認してもらいましょう。

 

どうしても抜けないときは消防署へ相談を!

応急処置を試してみても指輪が抜けない場合や指輪が食い込んでしまい指輪が変色しているなど緊急性があるときは最寄りの消防署に連絡してください。

 

●消防署での対応
・24時間対応
・リングカッターで指輪を切断
・人命優先のためリングカッターによる指輪の破損の保証はしない

 

消防署ではリングカッターという道具で指輪を切断して外してもらえます。24時間対応してくれますが、リングカッターの対応ができない場合もありますので消防署へ向かう前に電話で確認しましょう。

 

消防署で指輪を切断してもらうケースは少なくなく、以前、結婚指輪が抜けなくなり、消防署に助けてもらった人の体験談がX(Twitter)で話題になりましたね。

消防署で指輪切断するときの費用や時間はどのくらいかかる?

消防署での指輪切断は、無料で行っているところがほとんどです。
かかる時間は指輪の材質や太さ、指の腫れ具合により異なります。指の健康状態に問題がなければ30分もあれば対処可能です。

 

消防署での指輪切断費用は無料ですが、切断したあとに結婚指輪を修理する際には、ジュエリーショップやリペア専門店で費用がかかることがあります。専門家に相談すれば、できるだけ元の形に近い状態に復元してくれることが多いので、思い入れのある指輪ならば諦めずに修理を検討してみましょう。

 

こんなときどうする?結婚指輪が抜けない場合のQ&A

指輪が抜けなくてうっ血がある場合、病院は何科を受診する?

指にうっ血が見られる場合、整形外科や外科を受診するのが一般的です。特に指先が紫色になったり痛みを伴うときは、救急外来を利用することも検討すべきでしょう。

※うっ血とは指輪によって血管が圧迫され、指先に血液が流れていない状態

 

指がうっ血している時の症状
・赤や紫に変色する
・痛みがあり赤く腫れあがる
・指先が冷たくなり感覚が鈍くなる

 

うっ血の状態が長く続けば、最悪の場合、指の壊死もあり得ます。早めの受診をおすすめします。

指輪が抜けないまま放置するとどうなる?

指輪が外れない状態を放置すると血流障害やむくみの進行が進み、指先にしびれや痛みが出る可能性があります。さらに悪化すると指の変色や皮膚の損傷につながることもあるため、抜きにくくなってきたなと感じたら放置せずに早めに対処しましょう。

 

多少の不快感でも放置してしまうと、気づいたときには病院や消防署での大掛かりな対応が必要になることがあります。大切な指や指輪を守るためにも、できるだけ早めに対処し、状況によっては専門家の力を借りるようにしてください。

 

まとめ

指輪が抜けない時は、
①焦らずに落ち着いて対処する
②石鹸やオイルで指のすべりをよくする
③血行を良くしてむくみを取る

 

指輪を抜けやすくするには、焦らない、力まない、第三者に手を貸してもらう。がポイントです!

 

どうしても抜けない場合は、消防署での指輪切断も視野にいれ、早めに対処しましょう。

 

いろいろな想いがつまった大切な結婚指輪。なるべく切断という方法は避けたいですよね。そのためには日頃から指輪のメンテナンスを心掛け、少しでもきついなと感じたら無理につけるのは避けましょう。