結婚指輪を購入する際の選択肢として「手作り」の結婚指輪があります。
近年では手作りできる工房も増えていますね♪
ふたりだけのオリジナルの結婚指輪が欲しい!と特に20代~30代のカップルに人気の手作り結婚指輪。人気の一方で、手作りにして後悔した…という声もあります。
この記事では結婚指輪を手作りするメリットやデメリット、どういう場面で後悔してしまうのか、後悔しないための予防策をご紹介します。
最後におすすめの工房もご紹介していますので、ぜひ手作りできる工房選びの参考にしてください。
手作り結婚指輪のメリットとデメリット
手作り結婚指輪のメリット
手作り結婚指輪の最大のメリットは、世界に一つだけのオリジナルデザインの結婚指輪を作れることです。
ふたりでお互いのイメージをすり合わせながら作業することで、パートナーの好みや意外な一面の発見に繋がることも。お互いの指輪を作り合うこともできるので、完成後の満足感が得やすい傾向にあります。
さらに、既製品と比較すると費用を抑えられる可能性もあるため、限られた予算で最大限の品質やオリジナリティを求めるカップルには特におすすめです。工房によっては制作体験フォトサービスなどの特典もあり、ふたりの思い出を形として残せる点も手作り結婚指輪の魅力です。
手作り結婚指輪のデメリット
手作りの結婚指輪には魅力がある一方で、手作りならではの難しさや後悔につながる理由も存在します。
デザインや素材を自由に選べる反面、完成したときのイメージがしにくい、作業工程に時間がかかるなど、制作初心者にはデメリットと感じられる場合も。
さらに、自分たちの手で制作するため、細部のクオリティに満足できず、後悔に繋がるケースもあります。既製品のようなクオリティを重視する人にはデメリットに感じてしまうこともあるでしょう。
手作り結婚指輪の後悔ポイントと予防策
ここからは、手作りの結婚指輪にしようか迷っている方のために、手作りの結婚指輪で後悔する可能性があるポイントとその予防策をご紹介します。
思い描いていた指輪が作れなかった、想像と違った
「こういう加工がしたかった…」「完成品をみたら想像と違った…」など思い描いていた指輪が作れずに後悔してしまうことも。
\予防策/
自分自身でサンプル品を試着する
デザイン画の時点でかわいい!と思っても、いざ指にはめてみるとなんか違うな…と感じてしまうこともあります。完成後をイメージしやすくするためにも希望している指輪と同じ幅、同じ装飾のサンプル品を試着しましょう。そうすれば「思い描いていた指輪が作れなかった・想像と違った」という完成後のギャップをなくせるはずです。
価格が思っていたより高かった
手作り結婚指輪はリーズナブル、安く作れるというイメージがあるためか、想定していた価格より高かった。という声も少なくありません。公式サイトなどに記載されている金額は最低金額であることが多いのでオプションなどが付くと思っていたより高かったと感じることがあります。総額いくらになるのかを事前に確認しておくことをおすすめします。
\予防策/
来店時に予算を伝えて見積り書を作成してもらう
だいたいの予算の上限が決まっている場合は、打ち合わせ時に「1本10万円以内で作りたい。」などと具体的に伝えましょう。そうすれば予算内でデザインを提案してくれるので「価格が思っていたより高かった」ということは防げます。
携われる工程が少なく、手作りした実感が得られなかった
一概に結婚指輪を手作りするといっても、素材をたたいて加工する、原型から作る、最後の仕上げだけをできるお店など工房やお店によって携われる工程が変わってきます。
そのため、手作りできると思っていたのにあまり手作りした実感を得られなかったと感じる方もいるようです。事前にどこまで指輪作りに携われるかを確認しましょう。
\予防策/
指輪の製法の違いを理解してから工房を選ぶ
結婚指輪の代表的な製法には、鍛造(たんぞう)製法と鋳造(ちゅうぞう)製法があります。
製法の違いによって、作れるデザインや指輪作りに携われる内容も変わってきますので、製造の違いを知り、何を優先するのかを決めてから工房選びをするのをおすすめします。
・棒状の金属を溶かしたり叩いたりして成型する
・ハンマーでたたいて作れるので手作りしている実感を得られる
・複雑なデザインは難しく、シンプルなストレートデザインが一般的
・一般的にワックスと呼ばれるロウ材を削って原型をつくる
・ワックス型の作成までしか携われないことが多い
・繊細なデザインに向いていてデザインの自由度が高い
アフターサービスが整っていなかった
ほとんどの店舗や工房はアフターサービスが充実していますが、なかには、アフターサービスが必要になったタイミングで工房へいったら対応してもらえなかった・・という声もあります。
打ち合わせ時にアフターサービスの有無や保証期間を確認する
アフターサービスの内容や保証期間は店舗や工房によって変わります。少なくても以下の対応がある店舗や工房を選びましょう。
●最低限必要なサービス
・クリーニング
・サイズ調整
・磨き直し
・変形修理
また、全国に店舗がある工房だと転居や転勤の場合も安心です。工房選びのポイントにもなりますね。
手作り結婚指輪で後悔しないためのポイントと注意点
結婚指輪を手作りする際には、事前準備の段階で具体的なデザインや素材、工房の特色を把握しておくことが重要です。完成を急ぐあまり基本的な情報を確認せずに進めると、後々不満につながる可能性が高くなります。以下で後悔しないためのポイントと注意点を紹介します。
クチコミや評判を確認し、信頼できる工房を選ぶ
工房を選ぶ際には、過去の制作事例や利用者の口コミ、スタッフ対応の丁寧さなどをチェックすることが重要です。安心して作業を進めるためにも、実績とサポート体制の両方をバランスよく確認しましょう。
SNSやレビューサイトでは、利用者のリアルな感想や仕上がりの写真を確認できることがあります。良い評価だけではなく、改善点や不満点も参考にすると、工房選びの失敗を防ぎやすくなるでしょう。
サポートが充実している工房を選ぶ
制作当日はもちろん、修正が必要になった場合に柔軟に対応してくれるかどうかも重要な基準です。説明不足やイメージの行き違いが起こったときに、すぐにフォローを受けられる工房なら安心して制作に集中できます。
また、アフターサービスもとても重要です。サイズ直しの回数や磨き直しの有料・無料の範囲など、将来的に必要になるケアがどの程度保証されているのかを確認しておきましょう。アフターサービスがしっかりしているかどうかで、完成後の満足度は大きく変わります。
おふたりでデザインや素材のイメージを共有する
ふたりの好みや将来的な使い勝手を考慮しながら、デザインや素材を具体的に打ち合わせておくことが大切です。
お互いのイメージがずれていると、制作当日や完成後に「こんなはずじゃなかった」という後悔につながる可能性が高まります。来店前にデザインや素材はどうするかしっかり話し合って決めておきましょう。
制作スケジュールに余裕を持つ
結婚式やウエディングフォトなど、結婚指輪が必要となるイベントまでに余裕を持って制作期間を設定しておくと安心です。万が一トラブルが起きても十分に対応できる時間が確保されていると、心のゆとりを持って指輪作りを楽しめます。
手作り結婚指輪の場合、制作当日に持って帰れる場合もありますが、製造方法によっては納期まで時間が必要な場合があります。最低でも3週間はかかると想定してスケジュールを立てましょう。
手作り結婚指輪が向いている人と向いていない人
ここからは、手作りの結婚指輪が向いている人と向いていない人の特徴をご紹介します。おふたりがどちらに当てはまるのかを踏まえた上で、検討してもよいかもしれません。
手作りが向いている人の特徴
● 世界に一つだけの結婚指輪が欲しい
● モノづくりやDIYが好き
● 思い出作りも大切にしたい
● 結婚指輪を安く買いたい
特別な工程を楽しみたい、一緒に作れる思い出を大事にしたい、オリジナリティを重視したいと考えるカップルには手作り結婚指輪がおすすめです。
集中して作業をするのが苦にならず、多少の仕上げの粗も味わいとして楽しめるという方にはとても向いています。
手作りが向いていない人の特徴
● しっかりとしたブランド品が欲しい
● モノづくりやDIYに関心がない
● 完璧な仕上がりの結婚指輪が欲しい
● 結婚指輪はある程度お金をかけたい
仕上がりの完璧さやブランド力を重視する方、制作工程に時間を割けない方は手作り結婚指輪は向いていないかもしれません。
また、制作工程そのものがストレスになりそうだと感じる場合は、後悔につながりやすいので注意しましょう。
手作り結婚指輪のおすすめ工房
ここからは手作り結婚指輪におすすめの工房をご紹介します。ぜひ工房選びの参考にしてください。
ついぶ東京工房
東京工房のほかにも、埼玉県、千葉県、京都府、愛知県と全国に5店舗の工房を構えている「ついぶ工房」。
棒状の地金を丸めてから溶接し仕上げていく「シンプルリングコース」と、ワックスという素材から原型を削りだし、希望のデザインを自由につくれる「ワックスデザインコース」を用意。
JEWELRY STUDIO Advance
岡山県・広島県に工房を構える「JEWELRY STUDIO Advance(ジュエリー スタジオ アドバンス)」
原型や刻印など、自分たちの手を加えることでふたりの想い出に残る世界に一つだけのリングに仕上げることができる。
鎌倉彫金工房
神奈川県の鎌倉に本店を構える「鎌倉彫金工房」。工房は神奈川県(鎌倉・横浜元町)と大阪の3店舗。
毎日ずっとつけるものだから、「シンプルで永く愛せるデザイン」をコンセプトに、完成まで万全のサポートで指輪作りが楽しめる。当日作って持ち帰ることが出来るので、鎌倉観光と一緒に楽しむカップルも多い。
手作り結婚指輪のQ&A
手作り結婚指輪の納期はどのくらいかかりますか?
一般的な工房では、制作から受け取りまで最短で当日、または数週間から1か月ほどかかることが多いです。
制作当日に作業する工程だけではなく、完成後の検品や刻印、最終仕上げ、サイズチェックなどの段取りが必要だからです。
また、季節によっては工房が繁忙期になることもあり、予約が取りづらくなったり通常よりも納期が遅れるケースもあるようです。大事なイベントに間に合わないと後悔が残りやすいので、早めにリサーチを行い、スケジュールには余裕をもっておくと安心です。
手作り結婚指輪の耐久性はどのくらいですか?
手作りだから耐久性が低いというイメージを持つ方もいますが、専門の職人やスタッフのサポートが整っている工房であれば、耐久性や強度は既製品と大きく変わりません。実際に、数年から十年以上毎日着用しても問題なく使えている例は多くあります。
耐久性は素材選びや仕上げ工程によって左右されるため、プラチナやゴールドなど定評のある素材を選ぶと安心です。長く愛用するためには、実用性も考慮したデザインと素材選びが重要になります。
手作り結婚指輪はなぜ安いのですか?
一般的なジュエリーショップに比べ、手作り工房の場合は販売員がおらず、制作はカップル本人が担当します。プロのデザイナーや職人がサポートしてくれますが、少ない人数で対応できることで人件費を抑えられ、安く結婚指輪を提供できる傾向にあるようです。
結婚指輪は世界にひとつだけの手作りで♪
今回は手作り結婚指輪のメリットやデメリット、後悔してしまうポイントやその予防策を紹介しました。
手作りの結婚指輪は、デザインや素材を自由に選べるだけでなく、思い出深い制作体験を通じてより愛着が湧くのが魅力です。
ぜひ自分たちに合った工房選びを、世界にひとつだけの結婚指輪を作ってくださいね。