毎日身につけるから…こだわりのポイント

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③素材にこだわる。
上記「デザイン」「着け心地」とも密接に関係してくる「素材」ですが、それぞれの特徴を把握し、
最適なものを選ぶようにしましょう。

【プラチナ】
日本で一番人気の素材であるプラチナは、変色や変質がしにくく、美しい白色の輝きが長く続きます。さらに、硬度が高く傷がつきにくいという長所があり、普段使いする結婚指輪にとても向いている素材といえるでしょう。ただ、金属としての比重がゴールドなどより大きく、指輪を着け慣れていない人にとっては着け始めのころは“重み”を感じるかもしれません。しかしその重みこそが愛の証としての存在感であり、ジュエリーとしての高級感を生み出す源であるといえるでしょう。
プラチナ

画像提供:Brilliance+


【ゴールド】
欧米では主流となっているゴールド。酸や変色に強く、加工しやすい性質に加え、日本人の肌色によくあう素材とも言われています。ただ、純度99,9%のいわゆる純金は柔らかい金属で表面に傷がつきやすいため、指輪に使用されるゴールドは、パラジウムやシルバーといった他の金属との合金である場合が多く、混ぜ合わせる地金によって色合いが違ってきます。
たとえば、プラチナに似た発色が美しい「ホワイトゴールド」は、ゴールドとパラジウム(シルバーも含む場合あり)の合金。プラチナより安価で加工もしやすいため、プラチナの代替としてもよく用いられます。 ファッション性が高く女性に人気の「ピンクゴールド」は、ゴールドと銅(シルバーも含む場合あり)の合金。日本人の肌になじみやすいピンクの色合いで、かわいらしい印象を指輪に与えます。
ゴールド

画像提供:プレミアムジュエリースタジオOKAMOTO


【チタン】
最近、指輪の素材として少しずつ注目を集めてきているチタン。軽量かつ高硬度と、日常的に着ける指輪の素材としては抜群の性質をもっているうえ、医療器具材料としても用いられるほど生体親和性が高く、アレルギーが発生しにくい金属ということもあり、今後も指輪の素材としての利用が増えていくと考えられます。ただしサイズ直しに制約があったり、繊細なデザインの加工が難しいなどの特徴があることも押さえておきましょう。
チタン

画像提供:studio SORA


【シルバー】
金属の中でもっとも明るく輝く特性をもつシルバーは、古くから装飾品の素材として愛用されてきました。特にその美しい光沢に不思議な力があると考えられ、守護や魔よけの意味合いを込めて用いられることも多かったようです。一方でシルバーは、他の貴金属と比べて化学的変化を起こしやすく、空気中の硫黄分と反応し、表面が変色しやすい特徴がありますので、美しさを保つためには定期的なお手入れが必要になります。

【その他の素材】
精錬技術や金属加工技術の向上もあり、いままでにない新しい素材で指輪を作ることも可能になってきました。特にパラジウム、ジルコニウム、タンタル、イリジウム、タングステンといった、いわゆる「レアメタル」を使った指輪が脚光を浴びています。

【金属アレルギーについて】
素材選びに関してもう一つ気にかけておきたいのが金属アレルギー。指輪に用いられる金属はもともとアレルギーを起こしにくい素材ではありますが、発症が心配される場合は、プラチナ・ゴールド・シルバーよりさらに化学的に安定した、チタン、ジルコニウム、タンタルなどの素材を使うという方法もあります。気になる方は、必ずお店の方に相談しましょう。
タンタル

画像提供:studio SORA


【素材の純度】
指輪を探していると「Pt900」や「K18」といった表記をよく見かけるかと思いますが、この数字は、素材の純度を表しています。たとえば「Pt900」は「プラチナを900/1000(=90%)含みます」という意味で、「K18」は「ゴールドを18/24(=75%)含みます」という意味になります。(※詳細は「素材を表す略称・数字いろいろ」をご参照ください)
つまり、同じプラチナの指輪だとしても「Pt900」と「Pt950」ではプラチナ以外の金属を含む割合が違うということ。プラチナの指輪を購入の際も、他にどのような金属が含まれているのか、特にアレルギーをお持ちの方はお店の方に確認してみることをおすすめします。

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